イヤホンの防水表示は、汗に強いことと水中で使えることを同じ意味にはしません。さらに、イヤホン本体が防滴でも充電ケースは非防水という製品が多く、購入前に対象部品と試験条件を確認する必要があります。
※アイキャッチは編集部制作の概念画像で、実製品写真ではありません。
IP表示の基本
IEC 60529のIPコードでは、一般に最初の数字が固形物・防塵、2番目の数字が水の侵入に対する保護等級を示します。「X」はその項目の等級を示していないという意味で、性能ゼロと断定する表示ではありません。
| 表示例 | 読み方のポイント | 用途判断 |
|---|---|---|
| IPX4 | 水に関する4等級、粉じん等級は表示なし | 汗・飛沫を想定する製品があるが水洗い・水没は不可の場合 |
| IP55 | 防塵5、水5の組み合わせ | メーカーが示す条件内の雨・汗など |
| IP68 | 防塵6、水8の組み合わせ | 浸水試験条件はメーカー指定を必ず確認 |
同じIP等級でも、対象となる液体、深さ、時間、温度、使用後のお手入れは製品ごとに異なります。等級だけで用途を決めず、公式仕様と説明書を読みましょう。
充電ケースは別仕様
ソニーは対象製品の案内で、充電ケースが防水仕様ではないこと、水滴を拭いて十分乾燥してから充電することを明記しています。濡れた端子での充電は発熱、故障、事故の原因になり得ます。
汗・雨の後にすること
- イヤホンを外し、乾いた柔らかい布で水分を拭く
- 音出口や充電端子へ水分が残っていないか確認
- 説明書どおり常温で十分に乾燥
- 完全に乾いてからケースへ戻し充電する
石けん水、洗剤、海水、プール水、温泉水などが試験対象外の場合もあります。水洗いできるのは明示されたモデルだけです。
購入時の選び方
- ランニング中心:汗・雨の想定と本体の等級を確認
- 水洗いしたい:洗浄方法が説明書に明記されているか
- 水泳:水中対応、深さ、時間、Bluetooth以外の再生方式を確認
- 充電ケース:防水の有無を本体と分けて確認
まとめ
IP数字は選択の入口であり、実際に許される使い方はメーカーの試験条件と説明書で決まります。イヤホン本体と充電ケースを分け、濡れた状態では充電しないことが重要です。
出典:IEC 60529(IP Code)/ソニー「ヘッドセットを充電するときの注意点」/ソニー「水濡れによる事故や故障から守るために」/Shokz「製品比較」


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